パソコンやプリンタなどをはじめとする通信関連機器の需要は、ここ10年の間で飛躍的に伸び、最も活気溢れる市場に発展しました。一方、競争が激化する中で、各社とも技術力を駆使した新商品の開発には手を緩めず、非常に短いスパンで次々とニューモデルが市場に流通する現象が目立ちます。こうした状況下、販売シェアの獲得と同時に通信機器関連各社は自社ブランドの確立を至上命題として、各々が独自の手法で企業ブランディングに取り組んできました。中でも、アメリカのある企業(以降、E社)は当時としては非常に斬新な販売手法とブランド戦略によって、高い顧客満足度とブランド力を勝ち取るに至ったのです。
E社が他の通信機器関連会社と最も違った点は、小売店でのパソコン販売を決して行わず、インターネットを使って消費者に直接販売する手法を慣行したことでした。卸売業者を挟まない販売手法は当然、販売価格を引き下げ、価格面で差別化を図ることが可能となります。また、購入後の徹底したアフターフォローもまた顧客満足度を引き上げる大きな要因となりました。
E社の販売戦略、ブランド戦略の成功の裏側には、活気付くマーケットの動向を緻密なマーケティングによって常に把握したプロセスがありました。食品業界同様、消費者の需要が高いマーケットほどマーケティングはブランド戦略において大きな力を発揮します。つまり、通信機器関連企業の場合は高いマーケティング力が企業ブランドを大きく左右するファクターだと言っても良いでしょう。
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